常連さんで毎年ほぼ完売!荒井りんご園さんに人気の秘密を取材

真っ赤に染まったリンゴ。包丁で2つに切ると、中には蜜がたっぷり。シャリ、シャリと噛み応えある歯ごたえの後にじわっと甘みが・・・

美味しさが伝わりましたか?

当店では季節限定品ですが、りんごのパンケーキがあります。今回はそのりんご生産農家さんを取材させていただいた記事です。

雪ノ下と荒井りんご園さんのご縁

荒井りんご園さんは、矢板市長井にあります。

このあたりはいくつものりんご園さんが固まっていて、地域で一つの観光地となっているようです。

荒井りんご園さんに向かう途中、こんな案内掲示板がありました。

実は荒井りんご園さんと私の中澤家は遠い親戚で、小さい頃から時々りんご園には遊びに行っていました。

小さい頃から「美味しい!」記憶が残っているので、今回、雪ノ下でも使わせていただくことになりました。

荒井りんご園さんの入口にはこのちょっとワクワクする看板があります。

荒井さんがりんごの生産をはじめたきっかけ

荒井りんご園さんは、今の代表・貴良さんのお父さんが始めました。

そのお父さんが病気になられた時に、貴良さんがサラリーマンを辞めて引き継いだそうです。ただ、貴良さんは若い頃からりんご園の手伝いをしていたので、仕事の事はある程度理解はしていたとのこと。

色々と苦労されて必死に勉強されたそうです。

当然ですが、農業は簡単ではありません。

荒井代表も、以前取材させていただいた、有精卵のワタナベファームさん、イチジク・梨農家の鈴木梨園さんもこうおっしゃっていました。

どうやったら美味しいものが作れるか?には正解がない、と。

業界によってはマニュアルのようなものがある場合もありますが、マニュアル通りではほぼ無理だそうです。

天候、土地、木や果実の生育状況を細かく観察してその都度判断をしなければなりません。

根気と愛情がなければ到底、美味しいものは作れないのです。

もっとも苦心していること

私が今回の取材で最もお聞きしたかったことです。

「どんなことに一番気を付けて生産されているんですか?」

とお聞きすると、「一番は葉っぱの病気だね」「それから害虫被害」と即答でした。

葉の病気

葉の病気としては、斑点ができるものと出来ないものがあります。

詳細な説明は避けますが、代表的な病気だけでも15種類以上あると言われています。

これらの病気を防ぐには、荒井さんによると、「消毒のタイミングがとても重要。」との事。いつ消毒をすべきか?

これは今まで何度も試行錯誤を重ねながら取り組んできたそうです。

消毒については、マニュアルのようなものがあるそうですが、その通りでは全く効果がない。詳しい方に師事して教えていただいたそうです。

害虫被害

ヤガ(夜蛾)、ダニ、カメムシ。ヤガとカメムシはりんごの果実に付き、ダニは葉に付きます。

荒井さんによると、ダニとカメムシは消毒で防ぐことはできるが、ヤガは防ぎようがないとの事です。

ダニは葉の裏に付くと葉が茶色に変色して腐り、葉が落ちたと同じ状態になってしまうようです。りんごの木は葉が落ちすぎると

面白いといったら失礼ですが、りんごを収穫している時にカメムシを見つけると、カメムシは人間から見えない方へ隠れるそうです。

予想以上!鳥獣被害

鳥の被害

鳥による被害も結構あるそうです。たちが悪いことに、リンゴの果実を少しだけつついては次の果実、次の果実へと行くので被害が大きくなりやすいのだとか。

ヒヨドリがつついた箇所にメジロがくる。ツグミやムクドリなどもくるそうです。

鳥の対策には、以前は定期的に鉄砲の音を鳴らしていたそうです。ただ、近所から「うるさい」という苦情があったそうで、今は特に対策はしていないとのこと。

獣の被害

イノシシ、シカ、ハクビシンの被害が出るそうです。

イノシシは果実を食い荒らす、掘り起こして捕食する為、地面がデコボコになる、糞の被害など。

シカは、リンゴの葉っぱを食べる、新芽を食べてしまうので非常に困るとのこと。

ハクビシンなどは、明日収穫しよう、と考えていた果実を食べられてしまったり。

りんごが美味しくなる秘密

そして、これも当然お聞きしたかったことです。美味しいリンゴを作る秘訣。

秘訣は葉摘みをしないこと

ほとんどのりんご生産者は「葉摘み」という作業を行うそうです。

「葉摘み」とは、りんごの実の周りにある葉を摘んで陽当たりを良くし、赤くきれいに着色させる目的で行います。

例えばいくつかのりんごが目の前に並んでいてどれかを選ぶ時、消費者が一番気にする部分はりんごの色でしょう。

真っ赤でツヤツヤとしたりんごは一見すれば本当に美味しそうです。

ところが、葉摘みという作業は、あくまで外見をよくするために行うため、果実の甘みは低くなってしまうのです。果実に養分を送る葉を摘むのだから当然ですね。

荒井りんご園さんでは、葉を摘まないことでリンゴがより甘くなることに気が付きました。

だから、貴良さんは「なるべく葉摘みはしたくない。多少色目は悪くなるが、蜜が入るし甘くなるから」という結論に至っているのです。

写真:荒井りんご園さんにて撮影、摘み頃のリンゴ

実は蜜自体には味がない

私はリンゴに関して勘違いしていました。

蜜が入っているリンゴの方が甘い!という勘違いです。もしかすると、あなたもそう思っているかもしれませんね。

ところが実は、「蜜そのものは味がない」というのです。

さきほどの貴良さんのお話と矛盾するかもしれません。貴良さんが目指しているのは、外見の赤さよりも、果実を切った時に蜜が入っている見栄えを重視しているということです。

つまり、蜜自体に味はないが、蜜が入っているとお客さんは喜ぶし、より美味しそうに見えるから入る工夫をしているということなのです。

荒井りんご園さんでは買う前に試食できます

販売所にはこんなスペースが用意されています。

時期によって販売しているリンゴの種類は変わりますが、販売中のものが試食できます。お茶も出していただけます。とても嬉しいサービスですね。

リンゴ狩りも可能です

 

荒井りんご園さんのリンゴ狩りは他とは違ってユニーク。

通常のリンゴ狩りは木を2~3本だけ指定してこの木からリンゴを取って下さい。となるのですが、指定された畑一面、どの木からでもご自由に取ってOK!というスタイル。

現在リンゴ狩りができる畑はかなり広い面積でしたよ。

沢山のリンゴをまじかで見ながら選べるのは楽しいですね。

幻のリンゴ

「こうとく」という種類の幻のリンゴがあるのをご存知ですか?

高徳(こうとく)は1985年に品種登録されたリンゴで、新品種ではありません。着色が悪く、小玉で品質にもばらつきがあったため、人気にならずに数年前には生産者がほとんどいなくなってしまったそうです。そんなことから長年「こうとく」は、市場に嫌われた「幻のリンゴ」と言われてきました。

ところが、現在では、見た目からは良い意味で裏切られて、広範囲に蜜が入っている上に香りが良く、シャリシャリと爽快な食感があり現在は人気が急上昇中。

見た目は良くなくても味が美味しい方が重要!という消費者が増えてきたということかもしれませんね。

荒井りんご園さんでは「こうとく」を生産していますが、すでに売り切れで販売は終了しています。ただ、運よく数個だけ残っていたので味見をさせていただくことが出来ました。

半分に切っていただくとこんな感じでした。たしかに蜜がしっかりと入っていますね。

食感は、かなりシャリシャリしていて歯ごたえが良く、味は濃厚で甘みがたっぷりありました。

リンゴジュースもおススメ

荒井りんご園さんでは、キズが付いてしまったりんごはジュースにして販売しています。

このジュースがまた濃厚で美味しいんです。

貴良さんによると、「濃縮果汁と謳っていますから、本当に濃厚な味わいがないとウソになっちゃうからね。」

我が家でも先月ジュースを購入した際には、子供たちがあっという間に飲み干してしまいました。

まとめ

私が今日、取材を通して感じたことは、貴良さんは非常に研究家だということです。

りんご生産に関する知識が深い!かなり勉強して実践を繰り返しているんだなということをヒシヒシと感じました。

何を聞いても分かりやすく説明してくれますし、どうすれば毎年美味しいりんごをお客さんに届けられるかをいつも考えているようです。

葉の病気、害虫、鳥獣など多くの困難な課題を乗り越え、葉摘みというりんご生産業界の常識を否定し、美味しいリンゴ作りを目指しています。

そんな「思い」がりんごという果実になって毎年毎年、常連さんが買いに訪れるんだなあと感じました。

ここだけの話ですが、何人かの有名芸能人(本人の許可を得ていないので名前は出せませんが)も毎年荒井りんご園さんのりんごを楽しみにしているのだそうです。

今回の取材を通して常連さんの気持ちが分かるような気がしました。

こういう生産品を扱わせていただけることに感謝しつつ、今日も愛情込めたパンケーキが出来上がりました。

※リンゴのパンケーキ。写真手前。




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