契約生産者さんインタビュー第4回~ふわふわパンのmalcoさん

当店とmalcoさんのご縁

雪ノ下那須大田原では昨年12月からたまごサンド、今年からフルーツサンドを販売しています。


当店のたまごサンド(左)&フルーツサンド(右)

このメニューに欠かせないのがパン生地。そのパン生地を提供していただいているのがmalcoさんです。

malcoさんの売りはふわふわでやわらかいパン。当店でも私たちスタッフはもちろん、多くのお客様から「パンがやわらかくて美味しい!」と大変好評をいただいています。

今回はそのパン屋さん・malco(マルコ)さんを取材させていただきました。


※店舗外観

店舗を見ると、ご覧のように店主の思い入れがこもった特徴ある外観です。「やわらかくてかわいらしいなあ~」というのが私の第一印象。

インタビューに応えていただいたのは、店主の佐竹のぞみさん。

ほぼ毎日、午後早くには売り切れてしまう人気店を作り上げています。

このインタビューをさせていただいた日は、近隣の小学校から80個のメロンパンの注文が入っていたため、なんと!午前2時半起きで仕込みをしていたそうです。通常時でも午前3時に起きるそうです!

この話を聞いている時に私は、「朝一番早いのはパン屋のおじさん・・・」という童謡を思い出しました。改めてパン屋さんは本当に朝早いんだな~と。

インタビューは佐竹さんの仕事が終わった午後4時から。事前にアポイントを取っていたとはいえ、「疲れていて眠いのではないか、迷惑だったのではないか?」と自問自答をしましたが、佐竹さんは疲れなど私には見せず、終始ニコニコと明るく丁寧にお話をして下さいました。

私、中澤と佐竹さんのご縁

私には4歳になる息子がいますが、以前からこのmalcoさんの店舗近くにあるスイミングスクールに通っています。

ある時、友人から美味しいパン屋さんがスイミングスクールの近くにあると聞いて、息子と一緒にパンを買いに来たことが最初の出会いでした。

すると息子がその時食べたレーズン入りの食パンに「ハマって」しまったのです。スイミングの後でお腹が空いていることもあるのでしょうけど、帰りの車の中でペロっとほとんど食べてしまいます。

同時に私たち夫婦も「確かに美味しい!」とハマりました。

その後に当店を経営することとなり、新メニューのたまごサンドとフルールサンドでどこのパン屋さんに協力していただこうか?となった時に私は迷わずmalcoさん!と。

そしてオファーしたところ、快く受けて下さったということです。

なぜパン屋さんを開業したのか?

前職は意外にも美容師さん。ご主人との出会いがきっかけで新たな職に就きたいと考えるようになったそうです。

実家は隣の大田原市でブルーベリー農家を経営しているとのことで、そのブルーベリーを使って何かできないか?

そして、ケーキ屋さんかパン屋さんのどちらかにしようと考えた末、パン屋さんを選択。それから2年間、パン教室に通いながら、就職できるパン屋さんを探していたそうです。

ところが、なかなかお互いに条件の合うパン屋さんに出会えず苦心したようです。

ようやくあるパン屋さんに就職が叶い、店舗での「修行」が始まりました。

余談ですがこの時、佐竹さんは確かに「修行」とおっしゃいました。

私はこの言葉を聞いた瞬間にピクッっと反応し、同時に並々ならぬ決意があったんだな、と感じました。

佐竹さんにとってこの就職は、自分が独立してパン屋さんを開業するためにどうしても必要な過程。実店舗でお店に貢献して働きながらスキルを身に付けようと。

これはあくまでも私の推測ですが、こういう気持ちがあればどんな困難な仕事を頼まれても喜んで引き受けられるのではないか?

そのお店で毎日経験することは、将来自分のお店でも起きうること。だからどんなことでも前向きに取り組める、と。

佐竹さんの努力はこれだけではありません。

なんと自宅にセミプロ用のパン焼き器具一式を購入し、働いて学びながら、独学でパン作りを実践していったのです。

その間5年!何度も何度も試行錯誤を重ねて美味しいパン作りを学んでいました。

繰り返しますが独学です。

そしてこの独学期間の6年目、現在のmalcoさんがある土地を買って建物を建てて商売を始めたのです。

ご主人の協力と後押しが決め手

ーーー開業に不安はなかったですか?

こんな質問をすると、「それはあまり感じたことがなかったですね。」と。

その理由はご主人のサポートがあったと。

ご主人は開業にあたって、「俺が大丈夫と言っているんだから大丈夫。」「どうにかなる。」と佐竹さんを強烈に後押ししてくれたそうです。

それからもっと大きかったのは、独学でパン作りを学んでいる5年の間、常に味見を担当されていたそうです。

「万人受けする味が分かる、俺の舌は確かだから。」

と佐竹さんが試作したパンをいつも食べていて、時には意見が食い違い、ケンカもしたそうです。

そんなご主人の協力と精神的なサポートもあって、開業に不安なし!となったのです。

「現在の味のベースは主人」と佐竹さんは言い切ります。

店名の由来

ーーー店名のmalcoの由来を教えて下さい

「思いつきです。イメージは、やわらかく丸く、人当たりが良いということ。」

そんなことをイメージして考えているうちに、malcoになったそうです。あえて小文字の英字を使っているのもそのイメージのためだと。

一番のこだわりは「やわらかくて美味しいこと」。

生地にストレスを与えず、やわらかく作ることにこだわっていると。

「この店舗の近所にはお年寄りも多いので、そんな方も食べやすいようにしたいんです。だからハード系のパンはやりません。うちの売りはソフト系です。」

原材料へのこだわり

ーーーmalcoさんのホームページを見ると、原材料には熊本県産、奄美大島産、沖縄県産と九州方面のものが多いようですが、どうしてですか?

試作品をたくさん作っている過程では、様々な地域の原材料をテストしたそうです。

その中で、自分が作りたいパンの感覚にしっくりときたのが、九州産だったと。

例えば、パン作りに重要な小麦粉は熊本産の「南のめぐみ」を使用。こちらは、ミナミノカオリという小麦を100%使用して作ったパン用強力粉。

外国産小麦のパンに比べてもちもちとした食感がポイント。菓子パンに使用すると、メロンパンやあんぱんなども特徴あるパンに仕上がり、食パン、食事パンに使用すると、もちもち感を一層強く感じることができるという特徴を持つ。

佐竹さんは、食パンに最も思い入れがあり、「とにかくやわらかくて美味しい食パンを作りたい!」と5年の歳月をかけて現在の食パンを完成させました。

5年間、ひとつひとつの原材料にまでこだわり、独自の味と食感を深く追求した結果、現在の九州産にたどり着いたという訳です。

おいしいパンを作る秘訣

ーーー美味しいパンを作る決め手は何だと思いますか?

佐竹さんはしばらく沈黙して考えた後、

「短時間で焼くこと。しっとり感を保たせつつ、水分をギリギリまで飛ばすこと。」

と、ご自分が独学で学んで習得した秘訣を簡潔にまとめて下さいました。

私はパン作りに関わったことがないので、正直に言ってこの感覚的な部分は深く理解ができません。

何度も何度もパンを試行錯誤しながら作った結果、たどり着いた人にしか分からない極意なんだと思います。

「真の真理はシンプル」と、何かの本で読んだことを思い出しました。

ーーーこれからお客さんにはどんなことを伝えていきたいですか?

「出来れば、お店にあるすべての種類のパンを食べていただきたいです。お客様はこれ!と種類を決めるとそれだけになる方が多いのです。それはそれで本当に嬉しいことなのですが、私はすべてのメニューにこだわりを持っているので全部を食べていただきたいんですよ。」

そんな熱い思いを語っていただきました。

malcoさんの人気NO.1メニューは「幸せめろんぱん」。

この名前を聞いただけでも幸せになれそうですね。想像がふくらむいいネーミングです!

取材後記・まとめ

毎日「完売」になってしまう人気店:malcoを経営する佐竹さん。

取材を通して、そのやさしそうな外見からは想像できないほど、ハンパない強い意志と行動力がある方だなあと感じました。

就職を「修行」ととらえ、その修行中には自宅で器具を購入して「独学」でのパン作り。

月並みですが、「スゴイです!」の一言です。

やはり良い結果を出すには出せる理由があり、決意と行動と継続が不可欠なんだなあと教えていただきました。

決して簡単ではなかったはずです。むしろ、独学なので、時間がかかって困難な事が多かったはずです。

「自分で開業する。そしてやわらかくて美味しい食パンを多くの方に食べていただきたい」という強い思いがあったから、どんな困難も克服できたのではないでしょうか。

その結果が、ほぼ毎日完売という今のお客様の評価です。

生産者の方にお話を聞くと、私は毎回励まされている気がしますし、とても勉強になります。

この記事を読んでいただいた方は、是非、malcoさんのパンを食べてみて下さい。我が家の家族のように恐らく、やみつきになってしまうことでしょう。

最後にmalcoさんの店舗情報をお伝えしておきます。こちらをクリックして下さい。

長文を最後までお読みいただき、ありがとうございました。

 




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